認知行動療法とは、「認知」と「行動」に焦点を当てて、今抱えている問題の解決や、今後の生活をスムーズに、合理的に送ることができるようになることを目的としています。

考え方の幅を広げ、喜びや楽しみを。

皆さんは、自分の周りで起こっている出来事や、今の状態をどのように捉えたり、考えたりしているでしょうか?この「捉え方や考え方」の事を「認知」といいます。

認知行動療法の出来事における反応基本モデル

認知行動療法には、基本モデルという考え方があり、これは、出来事における自分の反応を、「認知(思考・イメージ)」・「行動」・「感情」・「身体反応」の4つに分けたものです。この4つはすべて相互作用しており、どれか一つでもネガティブな反応を示したら、他も相互作用でネガティブになってしまいます。それを「悪循環」といいます。

認知行動療法では主に、「認知」と「行動」に焦点を当てて悪循環を修正し、考え方の幅を広げることによって循環した反応ができることを目指します。

「認知」を柔軟にすることによって、これからの人生に大きな余裕と喜び、楽しみを感じることができます。

考え方の癖を好転、自己コントロール。

認知行動療法の出来事における認知の例

上記のように、出来事は一つでも、反応は人によってそれぞれあります。ここには3つの反応を書き出しました。このように、出来事に対する「反応」は一つではありませんよね。

上記は3つですが、もっとたくさんの反応があると思います。これで、悪循環にはまってグルグル考え続けてしまうと、もっと不安や絶望を感じるような考えが出てきて、最終的には「私が悪いんだ」、「私がもっと頑張らなければ」や「私なんて生きている価値がない」とまで考えてしまう人もいます。

このような悪循環にはまってしまっていませんか?

人は、不安が強いと物事をネガティブに捉えてしまう「考え方の癖」も強くなります。
*ブログ「考え方の癖」参照

カウンセリングでは、このようなものの見方や考え方を改善し、ネガティブな反応を起こしている状態に気づきコントロールできるように、一緒に話し合って、一人一人に合った内容、ペースでおこなっていきます。