アダルトチルドレン

みなさんこんにちは。

12月ですね。

もう今年もあと残り1ヶ月です。

忙しい時期ですが、心は健康に楽しみを感じながら生活しましょう。

 

さて、あなたは「アダルトチルドレン」という言葉を聞いたことはありますか?

カウンセリング場面でも、

「アダルトチルドレンだと思う」と言われる人、結構います。

精神科やメンタルクリニックに行って薬が出ても、そういうことじゃないんですよね。

なんだかしっくりこなくてカウンセリングに来る、というケースがあります。

 

アダルトチルドレンとはもともと、アルコール依存症の親に育てられた人の事を言いました。

最近はそれだけではなく。

「機能不全を起こしている家族」の元で育った人をさすようになりました。

これは病名ではありません。

簡単に言うと、

子供らしくいられなかった人たちの事を言います。

 

本来、子供は子どもと遊んで

親という大人に守られます。

愛情たっぷりに抱きしめられたり、笑顔を向けられたりします。

「あなたはあなたのままでいい」

「生まれてきてくれてありがとう」

「愛しているよ」

という言葉をかけられて成長します。

 

あなたはどうでしたか?

 

「機能不全を起こしている家族」とは、

親と子どもの役割が逆転している場合が多いです。

子どもが親の世話をします。

子どもが親に気を使います。

子どもが親に優しい声掛けをします。

子どもはいつも神経を張り詰めています。

高ストレスが続きます。

でも、それがストレスかどうか認識できません。

ずっとそうだから。

 

「私」がいません。

「誰かに奉仕する私」がいます。

 

「酒を買ってくる子はいい子だ」

「〇〇する子はいい子だ」

という条件付きの愛情のもとで育つと

無条件の愛を信じられません。

他人が信じられません。

 

「うまくやらないと怒られる」と思うと、

「もうイヤだ、辛い、苦しい!」と思っている、本当の自分が出せません。

 

暴力を振るわれたり、大声を出されたり、人格否定されたり、

痛めつけられた後優しくされると

「私」がなく、「誰かに奉仕する私」がいる人は

「この人は私がいなきゃダメだ」

「私は必要とされているんだ」

などの間違った解釈をします。

 

大人になるにしたがって、

外部の人と接する機会も増えます。

そうするとうまくコミュニケーションが取れません。

なぜなのか分かりません。

 

生まれ育ってきた家庭では普通だったことが

社会に出たら普通じゃなかったと気付きます。

でもどうしたらいいか分かりません。

「うまくやらないと怒られる」という思いがあると

人に相談できません。

変なふうに思われて捨てられるんじゃないかと思います。

そうすると余計に何も言えません。

 

なんで自分が辛いのか

生きづらいのか

何のことで悩んでいるのか分からなくなります。

「そんな私が悪い」とも思うかもしれません。

そうすると

うつ病や社交不安、パニック障害などにつながります。

 

あなたはどうですか?

 

人の目ばかり気にしてしまったり、

なんだか分からない生きづらさは、相談していいのです。

人に話していいのです。

「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」と聞いていいのです。

 

専門家もどんどん頼りましょう。

そのための専門家です。

 

あなたの生きづらさは解決することができます。

「私」を取り戻すのです。

「誰かに奉仕する私」ではありません。

「私」を取り戻すのです。

 

まずは、そんな辛さを抱えた自分を

「そうかそうか、辛いよね」と認めてあげてください。

 

 

関連記事

  1. 認知行動療法はみんなに受けてもらいたいもの

  2. そんなの当り前のことだ

  3. ホームページを開設いたしました

  4. モザイクタイルワークショップのお知らせ

  5. 自分が嫌い、自分を認めるってどういうこと?

  6. なぜ「私は人より劣っている」と感じるのか

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。