私たちは、常にいろいろなことを考えています。
いろいろな考えが頭の中を巡っています。
それは、話し言葉のようであったり、
自分を戒める言葉であったりします。
自分を戒めるような声掛けばかりしていませんか?
「自分はダメだ」とか
「やっぱり私はダメだ」とか
「もっとやらなきゃいけない」など
自分を否定したり責めたりするものになっていませんか?
もちろん、自分の非を認めたり、戒めたりすることも必要ですが、
その様な時はそんなに多くありません。
私たちには、頭の中を巡る表層的な考えの奥に、その土台となるような価値観や信念があります。
「絶対失敗してはいけない」
「私が我慢すればいい」
「親の言うことは絶対」
「完璧にできなければ意味がない」
「人生苦労でできている」
「人にバカにされてはいけない」
などなど、
上記のような価値観や信念を持っていると、とても生きづらくなります。
そして、とても我慢してしまう人間になります。
我慢が美徳とすら思ってしまいます。
我慢が必要な時もありますが、
それは一生続くものではありません。
場面場面で必要なものです。
「これ以上我慢する必要はない」と引くことも大切です。
しかし、上記のような価値観の人は引くことがありません。
だって耐えられるから。
そして、引くことが弱いとか甘えなどと捉えます。
我慢強い人になります。
耐えることが出来る人になります。
自分の意見を言わない人になります。
もう離れた方がいいという場面でも離れずにいられる人になります。
普通の人では耐えられないということでも、耐えることができてしまいます。
仕事や家族、恋人、友人関係で暴力を振るったり、否定的な言葉ばかり浴びせる人と一緒にいることは、
精神衛生上良いことではありません。
我慢を続けていると、
知らず知らずのうちに生きる気力が湧いてこなかったり
毎日出来ていたことが出来なくなったり
ボーっとする時間が増えたり
夜眠れなくなったり
食欲がなくなったり
悲観的なことばかり考えてしまったり
自分は生きていても仕方ないと思うようになったりします。
じゃあ、どうしたらいいかと言うと、
土台となる価値観や信念に「愛情」をプラスしてください。
あなた自身が、あなたを包み込むとても大きく優雅な暖かい存在になり
自分自身を包み込みます。
その時、どんな声掛けをしますか?
生きることに疲れ果てた自分にどんな声掛けをしますか?
とても大きく優雅で暖かい存在はすべてを知っています。
幼い頃のあなたがどんな経験をして育ってきたか知っています。
あなたが過ごしてきた人生すべてを知っています。
包み込んでください、自分自身を。
とても大きく優雅な暖かい存在に包み込まれてください。
認知行動療法は、包み込む自分をつくっていきます。
「厳しい自分」だけではなく、
「愛情溢れる自分」の存在も忘れないで。
傷ついた自分を癒せるように
然るべき時に良い選択ができるように
あなたの人生はもっと良いものになっていきます。
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