不安があっても前向きに進むために
たくさんの人がカウンセリングに来ています。
認知行動療法は、
カウンセリング場面では一緒に話し合って
カウンセリングが終わって家に帰ってからも続きます。
実生活が実践の場です。
完璧にやるのではなく、
ひとまず実験してみる。
それを続ける。
今までの生活とはちょっと変えてみる。
どんな思考で生活しているのか捉えて、
いつもと違う行動をとってみる。
私たちはいきなり歩け出せたわけではないし
服を着られるようになったわけではないし
言葉を話せたわけではない。
そこに至るまでに
たくさん失敗して思考錯誤して
這いずりまわったり
つたい歩きをしてから
一人で歩けるようになりました。
大人になってもそれは続きます。
形は変わっても
何度も失敗したり思考錯誤しながら進んでいきます。
小さい頃と違うことがあるとしたら、
何かをするときに「思考」が入ってきます。
「失敗したら恥ずかしい」
「みんなにどんなふうに見られるのだろうか」
こんなこと
這いずりまわったり、よろよろ歩いていたときは考えていませんでした。
思考や感情が芽生えているからこそ考えられることですね。
「恥ずかしい」とか「人からどう見られるだろう」って、
考えていけないわけではありません。
その度合いの問題。
その度合いが高すぎるなら、ある程度下げなきゃならない。
その過程で、何回も失敗したり思考錯誤することが必要。
でも、
「度合いを下げればいい」って言われて、
「はい。下げます」ってなれば苦労はしませんよね。
言っていることは分かるんだけど
腑に落ちないから納得できない。
腑に落ちないから、自分にはそれは通用しないと思う。
腑に落とすためには、
思考錯誤が必要。
失敗しよう
思考錯誤しよう
そして、
怯えて不安でどうしようもない
お父さんお母さん
おじいちゃんおばあちゃんに
言えるようになりたい。
「そんなに怯えなくても大丈夫。
自分を脅かすものは外側にはなかった。
人の価値は優劣で決まるものではない。
それに私は気づいた」と。
怯えて不安なのはあなたじゃない。
誰かがあなたを怯えさせました。
その怯えに同調してもいいし、しなくてもいい。
この連鎖は気づいた人が断ち切れる。
あなたが断ち切っていいんです。
この記事へのコメントはありません。