掲載の許可をいただいた方の体験談です。
ありがとうございます。
20代女性
ここのカウンセリングを受ける前、たぶん「合わない」医者やカウンセラーばかりと巡り合ってきていた上、自分の症状で悪い未来しか想像できなくなっていたので、最初はカウンセリングも半信半疑でした。
しかし、症状がある中でも、自分で納得するまで考えて、とりあえずここでカウンセリングを受けることが、自分にとって今できる最善だと思い、認知行動療法によるカウンセリングを始めました。
最初は、カウンセリングと平行して薬を飲んだ方が良いと言われましたが、私が薬に対してもネガティブなイメージが強すぎて、薬は飲みたくありませんでした。
そのことに関してカウンセラーさんが、上手く進むかわからないということや、(薬を飲まずにやってみるが)また薬を進めるかもしれないということを、正直に伝えてくれたので、信頼できるカウンセラーさんかもしれないなと思えました。
カウンセリングを受け始めても、やはり半信半疑は続いていましたが、カウンセラーさんの「(ネガティブな)考え方を変えます」というきっぱりとした物言いに、期待と希望が湧きました。
私が、「こんなことが不安でたまらない」ということを紙に書き出して持って行った時も、きっぱりと「これもただのネガティブな考え方の癖です。考えなくて良いことです」と言ってくれました。
その時は一瞬ハッとした気持ちになり、最初は、「もしかしたらただの癖なのかも」と思い、カウンセリングを重ねるうちに、「本当にただの考え方の癖だったんだ」という気持ちになっていきました。
不安を書き出した紙は、何度か持っていきましたが、すぐには納得できない私を責めること無く、じっくり親身に話を聞いてくれたので、着実にカウンセリングを受け入れることができたように思います。
そんな中でもネガティブな波が再びやってきて、一時少し良くなってもまた逆戻りした様なこともありました。その時は、「とてつもなく悪いことが起きた。きっとこれから私の人生はどんどん悪くなっていくに違いない。独りぼっちになってしまうに違いない」と本気で思いました。
でも、カウンセリングに不安をありのままに書き出した紙を持っていくと、「何も悪いことは起きていない。悪いことが起きたことにしてしまったのは、他でもない私のネガティブな考え方の癖」だとカウンセラーさんに言われ(実際悪いことは本当に起きていなかった)、ネガティブの波は引いていきました。
その時は、カウンセリングを受ける前はとてつもなくネガティブに混乱していたのに、受けた後は落ち着くことができ、それを境に、数年にわたって私を苦しめていたネガティブな波に、今日までのまれていません。
ところで、カウンセリングを受ける前も、私が悩んだり苦しくなってしまうことに対して、ただの考え方の癖なんじゃないか、ということは言われたり聞いたりしたことはありました。しかし、頭ではなんとなくわかっても、体が覚えてくれないというか、あとは、本当は違うんじゃないかと思ったりもし、「身に付かない」ままでした。
ここでの認知行動療法では、「考え方の癖」とはどういうことなのかを、分かりやすくじっくり教えてくれたので、やっと自分を苦しめる考え方の癖の「正体」が分かりました。
そしてそれにどう対処していけば良いのかもとてもわかりやすかったので、ゆっくりじっくり着実に身につけていけていると思います。
そして一番苦しんでいた「不安や恐怖」に対して認知行動療法で少しずつ対処できるようになってくると、今後は「不安や恐怖」だけでなく、私が長いものでは10年程悩んだり答えの出なかったいろいろな事柄に対しても、自分にとって合理的な「答え」が出せるようになってきました。
そのお陰で、日々の生活が少しすっきりしたものになっていき、余計なことにエネルギーを使わなくてすむようになりつつある気がします。
最初は不安で今にもおかしくなりそうで、もう仕方ないからカウンセリングを受けていたのに、いつの間にか、人生で悩んだり考えていたいろいろなことに答えが出たり、今までの自分を振り返って整理したり出来るようになってきました。
また、これは自分のダメなところだ、と思っていたことをむしろ、自分の長所なんじゃないかとか、自分を誉めてあげたり、認めてあげて良いことだったんだ、と思う様になりました。
認知行動療法は、日々を生きやすくするためのスキルアップと思うので、不安や恐怖で悩んでいる人以外でも、自分の人生をより豊かにスムーズにシンプルに生きやすくするために、いろんな人が身につけて価値のあるものなんじゃないかなと思います。
数か月前には、とりかえしのつかない失敗をして過去に戻りたくないと毎日思い、好きだったことも自分を苦しめるのでやりたくなくなり、劣等感でどんどん人に会いたくなくなり、毎日不安で、自分は何の価値もなく惨めで人に迷惑ばかりかけて何の取り柄も無く人の役になんかいっさい立たないダメ人間で、自分の人生はこれからとてつもなく悪くなるに違いない絶望的だと本気で思っていたのに、今では未来に希望があり、なんだか自分が少し好きになりました。
あまりの違いに、ここで自分に合ったカウンセリングに出会えていなかったらと思うと少しゾッとします。
また、もしほかのカウンセリングなどを受ける前に、一番最初にここの認知行動療法のカウンセリングに出会っていたら、もしかしたらこんなに不安や恐怖に苦しむことになる前に、自分の考え方の癖の問題点を修正できていたかもしれない、と思うこともあります。
今までいろんな人が私を支えてくれようとしたり、励ましの言葉などをくれたりしましたが、それも症状のせいで上手く受け取れていなかったように思います。認知行動療法は、そういうものを「正しく」受け取れる私にしてくれつつある気がします。そんな意味も含めて認知行動療法は私を救ってくれたんじゃないかと思います。
出会えて良かった、感謝します。
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