掲載の許可をいただいた方の体験談です
ありがとうございます。
30代 女性
私がカウンセリングに通い始めたきっかけは、主人の薦めでした。
主人は日頃から、私と私の母親が共依存ではないか?と疑問を持っていました。
私が母親の言うことを何でも聞いていると。
私自身としては、ずっとその環境で育ってきたのでそんな疑問を持ったことがありません。
カウンセリングを薦める主人の方がおかしいと思っていましたし、私はカウンセリングに偏見を持っていました。
精神病で薬がかかせない人、自分のことが分からない人、人間的に危ない人が行くものじゃないか。
私は普通の生活をしているし、誰にも迷惑をかけていないし、薬も飲んでいない。
そんな私がカウンセリングに通って何の意味があるのかと思っていました。
しかし、何度も何度も主人は薦めてきます。一度行って意味がなかったら納得してくれるのかと思い、いやいやながら行ってみることにしました。
それから数ヵ月、私は今もこちらに通い続けています。
物心ついてから今現在に至るまでの私の人生を先生に話しているうちに、いつも人に気を使って、自分さえ我慢していれば物事は良い方に運ぶと思っていたことに気づかされました。
母親だけではなく、友人、主人、義理の父母。
人に嫌われることが怖かったし、周りに気を使うことで自分の居場所を確保していたのかもしれません。
でも先生は、嫌なことは嫌、やりたくないことはやりたくない、言いたいことは素直に言っていいんだよと仰ってくれました。
びっくりしました。
気が利いていい子だねといろいろな人に言われてきた私は、その言葉通りにしないとだめだと思っていました。
先生の通りにしたら、誰も自分の事を見てくれなくなるんじゃないかと不安もありました。
しかし、勇気を出して自分の意見を言ってみたところ、みんな普通に接してくれました。嫌うどころか、今まで任せちゃってごめんねと言ってくれました。
主人にも、私の体の病気の事で負い目があったので、何か言われたらすぐ謝っていましたが、自分の気持ちを言うようにしたら、その分ケンカも増えたけれど、今まで以上に絆が強くなった気がします。
主人としては母親との関係を変えるためにカウンセリングに行かせたのに、自分にも意見を言うようになったので内心は複雑みたいですが。。。
母親との関係も少しずつ変わっています。
初めて反抗期が来たのかもしれません。
やりたくないことは嫌だと言ったとき、母は怒っていましたが、最近は納得してくれることが増えてきました。
今まで人の顔色ばかり見ていた私が、自分の意見を言えるようになり、人に嫌われることもあまり怖くなくなってきました。
嫌なことがあっても、自分が今どんな状況でどんな気持ちで、どんな考え方をしてこれからどうしたいのか。その場で判断することはまだ難しいですが、気持ちが落ち着いた時に考えることによって、次また同じことが起こった時にマイナス思考に陥らずにそれをプラス思考に考えられるようにもなりました。
カウンセリングに偏見を持っていた昔の自分が恥ずかしいです。
カウンセリングに通うことによって、自分が知らなかった自分が分かり、新しい自分にも出会いました。
このカウンセリングに出会わせてくれた主人にも、私の気持ちを引き出してくれた先生にも感謝したいと思います。
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